任意後見契約とは?
いま日本では急速に高齢化が進んでおり、2008年には総人口のうち65歳以上の方が22.1%を占めている状態です。これから先、もっとこの高齢化は進んでいくものと考えられています。
従来は、高齢や認知症などのためご自身では財産や年金の管理ができなくなった場合、子どもをはじめとするご身内が代わりに管理を行い、また介護、入院の手続きなどを行うのが一般的でしたが、子どもの数が昔に比べて減ったこともあって、ご身内がそういった管理や手続きを行うことが難しいご家庭も存在しています。
特に1人暮らしのお年寄りの方や、同世代のご夫婦だけで暮らしていらっしゃる方については、万が一に備えて、上記のような管理や手続きを誰かにお願いしておくというのがとても重要です。この万が一に備えて、誰かに管理や手続きをお願いしておくことを、任意後見契約といいます。
子どもさんが何人もいる場合や、ご身内の方がみなさん遠方にお住まいの場合などは、誰が財産や年金の管理をするか、誰が介護の手続きをするかをなかなか決めることができないという場合もあります。
事前に「万が一のときは色々と管理や手続きをお願いしたい」ということを伝え、その方に承諾をいただいて任意後見契約を結んでおけば、こういった問題を解決することができます。
もちろん高齢になっても、ご自身のことは何でも管理されていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますので、任意後見契約をしたものの結局必要なかった、ということになる可能性もありますが、保険と同じで、「備えあれば憂いなし」ではないでしょうか?
任意後見契約を行う場合は、必ず公正証書を作成する必要があります。口頭で契約したり、契約書をご自身で作成していただいても、契約としては不十分ですので、ご注意いただけたらと思います。

